■アーチスト イン レジデンス(アートの力)
「アーチスト イン レジデンス」を一言でいうと、アーチストに『宿舎』
と『創作の場』と『作品発表の場』を提供し、ある期間そこに滞在して
もらって、創作活動を支援するものです。 アメリカやヨーロッパでは
1960年代から70年代にかけて盛んになってきました。しかし、アー
チストがどこかに滞在して支援を受けながら作品を創るということは、
ヨーロッパでも日本でも昔からあったことで、別に新しいことではあり
ません。時代が移り、新しいパトロンとア-チストとの関係とでも思って
いただいたほうがわかりやすいかもしれません。
アーチスト イン レジデンスは、施設をつくることではなく、活動その
ものなのです。その活動が、地域の文化性を高め、地域の住民の心
をひとつにし、地域の誇りを高めていくことになるのです。アーチスト
イン レジデンスを機軸に、地域産業の振興に結びつけていく手法も
あります。
アーチスト イン レジデンス以外にも、アートの力は強いものがあり
ます。地域おこしでは重要なアイテムとなっています。

アーチスト イン レジデンスを詳しく知りたい方は下記アドレスへ
http://home.p07.itscom.net/coni/art.html#kakawari
■クリエイティブ・シティ
最近、クリエイティブ・シティという言葉がよく聞かれるようになってい
ます。クリエイティブな仕事をしている人が多くいるところは、経済的
にも豊かになっている、ということなのです。インターネットの発達によ
り、クリエイティブな仕事をするのに、地域の差がなくなっています。
クリエイティブな人とは、新しい発想で経済活動を盛んにしていける人と
いうことで、科学者、研究者、建築家、アーティスト、デザイナー、
ミュージシャン、エンタティナー、そして一般的なビジネスマン、教育者、
法律家、医者等でも、新しい発想で新しい提案のできる人のことです。
アメリカでは、労働人口の1/3のクリエイティブな人たちが、総労働賃金
の約半分を占めています。
日本だけでなく世界中でクリエイティブ・シティになっているところは、
自由に満ちていて、異質な文化や考え方を拒むことなく、積極的に迎え入
れているところなのです。地域の差はありませんので、クリエイティブな
人たちに魅力的な地域になれれば可能性が拡がってきます。
■シャッター通り
都市のシャッター通りがますます増えています。この原因は土地問
題に因るところが大きいのですが、この問題もまちづくりでは、避けて
通れない課題となっています。
土地所有者が代わらないため、活用できないという面があります。
それならば、借地して活用するという方法をとるべきなのです。つまり
土地の所有者と利用者の分離の徹底です。
都市の場合、定期借地権の活用で土地の所有者と利用者の分離
が可能です。事業用借地権の期間は10年から20年、建物譲渡特
約付借地権は30年以上、一般定期借地権は50年以上と、種類も豊
富です。特にシャッター通りになっているところには、事業用借地権と
定期借家権(1年から20年以上の契約期間が可能)との組合せで、
地主にとっても事業主にとってもプラスになる計画が可能です。
シャッター通りも、土地問題が無くなれば、活性化されて地域に元気
を取り戻してくれる可能性が大きいのです。
■ICT(Infoemation and Communication Technology)
情報社会と言われて久しいのですが、やっと本物になってきたよう
です。「IT」が叫ばれていたときはハード指向が中心でしたが、ここに
きてようやく、ITをツールとして用い、コミュニケーションをとっていくこと
が一般的になってきました。
ICTと関連して、SNS(Social Network Service)もだいぶ普及してき
ましたが、本格的に普及するのはこれからでしょう。SNSの代表的な
「mixi」は若い世代を中心に広まっていますが、SNSを地域の情報
基盤ととして用いていこうという動きが急激に進んでいます。SNSは
コミュニケーションの場であり、新しい井戸端会議、茶飲み話の場なの
です。「ひょこむ」という地域SNS基盤連携ネットワークは、全国にあ
る地域SNS同士を連携させています。離れた地域の在宅ネットワー
クの仕事も今後はどんどん盛んになってくるはずです。
これからは、地域としてのハンディも無くなって、どこにいても同じ様
に仕事ができるようになってくることは間違いありません。